武生市は福井県のほぼ中央に位置し、JR北陸本線が市の中央部を通る人口約7万人、福井県内では2番目の都市です。三木勅男市長は平成9年5月に市長に就任し、現在1期目です。
武生市では平成8年3月に環境基本条例を制定し、平成9年度、10年度と2ヵ年かけて環境基本計画の策定作業を開始、この2月に完成し、公表されました。この計画は基礎調査の段階から市民参加による計画づくりを行ったことに特徴があります。まず平成9年4月に市民環境チェッカーという組織を設置しました。環境チェッカーは、13の地区から3人ずつと一般公募の3人を加えた計42名からなり、各地区の魅力的な環境資源などを調べ地図上に表す、いわゆる環境カルテを作成しました。これが環境基本計画の貴重な基礎資料となりました。また平成9年12月には28名(各種団体代表7名、地区推薦市民13名、一般公募7名、行政1名)からなる計画策定市民会議を発足し、視察も含め計9回の検討を行っています。平成10年4月には計画素案作成に着手し、同年8月には環境像を市民公募しました。10月に計画素案を公表し、11月にこれについての学習会を13地区別に行い、延べ400名の参加が得られました。
このように基礎調査に市民が参加した環境基本計画は全国的に見ても稀であり、非常に特徴ある形態です。
計画は計画本体と主体別環境配慮指針、地区別環境配慮指針からなります。計画本体は14の基本施策ごとに104の具体的な環境指標をセットし、計画の進捗状況を図ろうとしています。この指標の数は、これまで日本で策定された環境基本計画のなかでは最多です。また、主体別配慮指針として行政編、市民編、事業者編に分けてA5版のわかりやすい冊子を作成しています。地区別配慮指針では13地区ごとに主要な環境資源を示した地図と、地区のあらまし、その地区で配慮すべき点がA3の見やすい冊子になっています。
武生市ではさらに、ISO14001の認証取得をめざして環境マネジメントシステムを構築中です。ISOと環境基本計画をどう関連付け、包括的な環境マネジメントシステムを構築されるか非常に楽しみです。
このほか、平成10年度秋には、環境NGO「環境市民」のバックアップを受け、環境教育リーダー養成講座やエコシティ連続講座に取り組み、好評を得、市民の間に着実に環境に対する前向きな意識が根付きつつあるようです。