指宿宣言


 温暖な気候、豊富な温泉に恵まれた指宿は、かつて「隼人」と呼ばれた人々が、独自のすばらしい文化を築き、縄文の頃から今日までそれが脈々と受け継がれている。

 観光と農業のまちである指宿・開聞・山川を支えているのは、火山活動を中心とした豊かな自然環境と、先人たちのたゆまぬ努力と英知により築きあげた歴史である。

 その指宿の歴史を知っている「知林ヶ島」の砂州やアコウの木が、地球温暖化の影響により、今なくなろうとしている。発掘された橋牟礼遺跡から縄文人の生活を振り返り、私たちに何ができるか、考えていくことが必要である。

 環境自治体会議指宿会議では、地球環境問題を中心に据え、環境政策・温暖化対策に取り組む各主体間の連携と交流を目指すとともに、観光地特有の環境政策について議論を展開した。指宿の豊かな地域資源を活かした体験プログラムを通して、地域の可能性や課題についても共有することができた。

 また、子どもたちを対等な「地球市民」として扱うことが、地球環境や地域社会に対し責任ある態度に大きな影響をもたらすことも確認できた。

 「引き継ごう“環境”という名のバトン」をメインテーマとする、指宿会議に参画した私たちは、この成果をもとに、互いに連携し、情報を共有しながら、共に学び続けていくとともに、「子どもの参画」をさらに促し、次代へとつなげていくことにより、持続可能な地域社会を築いていくことを、ここに宣言する。


                                            2006年5月26日

                          第14回環境自治体会議指宿会議参加者一同