本年の環境自治体会議は、北海道池田町、沖縄県読谷村、新潟県安塚町に続いて、ここ大分県湯布院町で第4回目が開催された。
湯布院町でのテーマは、「ムラの生命(いのち)・都市の暮らし」であった。このテーマは、まちづくりで試行錯誤の努力を続けている「ゆふいん」ならではの課題であると共に、日本の各地や地球上でのすべての地域に共通する課題でもあった。人間が、自然の一部として生命を与えられ、自然とのやりとりによって、その生命を伝えて行くものである限り、どのように成熟した都市にも生命が行き続け、循環し、継続して行く構造が必要である。
しかし、生命を支える資源の多くが、都市を離れてムラで生産され、供給されている事実は否定できない。従って、ムラが危機にさらされれば、都市もまたその存在が危うくなるのである。
このような状況であるにも拘らず、自治体独自の視点で、権限を行使して環境保護のための基本条例を制定している自治体は、いまだ全国の1%に満たないこともまた現実である。また環境自治体会議自身、全国的に拡がりつつある現在、社会的にも大きな影響力を持つとともに、重責を背負うこととなった。
ここ湯布院町の先人たちは、まちづくりの過程でまさに環境主義を貫き、幾多の課題に自らの知恵と努力で果敢に挑戦してきた。その努力と事実を前にして、私たちは環境自治体会議参加者は、地球市民としての自治体の役割を一層明確に自覚するに至った。今後地域社会を生きいきと持続させるために、地球全域を見通しながら「便利」から「安らぎ」に向かって、しぶとく自立の運動を続けて行くことを表明する。
以上、宣言する。
1995年5月26日
第4回環境自治体会議参加者一同