高島市で市民環境監査を実施!
今年7月から環境自治体スタンダード(LAS-E)に基づく環境マネジメントシステムを運用している滋賀県高島市で11月、第1回目となる監査が実施された。今年1月に6町村が合併して誕生した高島市では、監査を対象となる課・施設の数は159と、これまでのLAS-E運用自治体では監査対象数の点で最大規模となる。そのうち91ヶ所は現場監査を省略して他の場所で口頭試問としたが、それでも現場監査の対象は68ヶ所もある。これらの対象全てを4〜8のチームで手分けして、4日間にわたり8:30から17:00までみっちりと監査が実施された(打ち合わせ、まとめ等の時間も含め)。市民監査員は16名で、初日7人、2日目9人、3日目6人、4日目6人の延べ28人が参加した。職員の監査員も18人、環境自治体会議からは2人参加し監査員総数は約40名となった。
LAS-Eの運用を決定したのが今年度に入ってからであったため、準備期間は短かったが、合併前の6町村のうち3町ではISO14001を取得していたこともあり、いくつか指摘事項があったものの、総体的にみて、ほとんどの職場で環境に対する理解が高く、監査に対して協調的だった。市民が監査に来るということで各職場の関心も高くなり、結果としてどの項目も100%に近い取り組み達成率になったものと推察された。今回、監査員を市民公募で募ったことは、市政にとって大きな前進であったと思われる。
施設・環境ごとにみると、ISO14001を導入していた職場については、従来からのやり方を継承しているので、認識度や理解度が高いようだった一方で、ISO14001を導入していなかった職場についても、導入している職場に負けないように取り組もうとする熱意が感じられた。その一方で、実行責任者から一般職員に至るまで真剣に取り組んでいる職場と、形式だけ伝達しているようにみられる職場との温度差も感じられ、よりステップアップを図るためには、全体的な意識の底上げがより一層必要との指摘も市民から出た。高島市は「環境自治体」として良いスタートが切れたと思われる。今後、市役所がLAS-Eに沿って積極的な取り組みをしていることを市民に積極的にPRして、市民に行動を広げていき、ひいては「未来に誇れる環境づくりを優先したまち」として、他の自治体に情報発信できるまちにすべく、市民監査員、市民、職員が一丸となって取り組んでいくことを期待したい。

写真1:環境政策課での監査 写真2:市長(左)への監査結果の報告(クロージングミーティング)