京都府八幡市

2005年8月29-31日

 今日から3日間、大学のゼミ合宿で学生11人とともに、山形県遊佐町を訪問する。
 8:02大宮発つばさ103号で10:59新庄着、陸羽西線普通に乗り換えて、12:09 酒田着、酒田駅に鳥海(ちょうかい)自然ネットワークの菅原さんと小野寺さんがワゴン車で迎えに来てくれた。山形屋で昼食後、西浜セミナーハウスにチェックイン。ここは遊佐町の青少年研修施設であり、6畳間が5部屋あり、風呂はないが自炊ができる設備がある。我々は2日間貸し切りである。荷物を置いて浜や周辺施設を見学後、ワゴンでまず牛渡川の清流を見に行った。ここは100%湧水の小河川で、水が澄んでいてサケが昇る。次に月光(がっこう)川上流の二の滝を散策。片道約30分のブナ林内遊歩道を歩いた。そのあと胴腹滝(どうはらのたき)を見学、この滝は岸壁から湧水が滝となって流れ出ていることで有名で、2種類の水が飲めた。そのあと、町内のホームセンター&スーパーで、飲み会や朝食の食材、明日使うカッパのズボンや長靴を購入後、セミナーハウスに戻った。西浜周辺は町の温泉宿泊施設の遊楽里(ゆらり:この施設は1999年環境自治体会議のワークショップで利用させてもらった)、温泉施設のあぽん西浜、レストランとりみ亭が並んで建っている。とりみ亭で食事を取ったあと、三々五々あぽん西浜で温泉にはいり、20時ごろセミナーハウス戻って1日目のゼミをやって飲み会に突入した。


 2日目は8時半ごろ小野寺さんと今野さんがワゴンで迎えに来てくれた。まず杉沢地区で鳥海自然ネットワークが借りている畑で、1時間ほど枝豆を収穫した。その次に中山地区で無農薬栽培をしている水田で、稲より長く伸びた稗を鎌で刈り取っていく作業をした。ここは生活クラブ生協を契約栽培をしている開発米の田んぼである。遊佐町の米の6割は生活クラブ生協との契約栽培だそうである。長靴にカッパのズボンなど重装備で挑んだが、昨日の雨でぬかるんでおり、下半身は泥だらけになりながら縦100m×横60mの田んぼに横一列になって作業した。1時間あまりかかってようやく30mほど進んだところで正午となり、ギブアップした。昼食は日本海を望む丘の上にある十六羅漢という店で夕日ラーメンという美味しいラーメンを食べた。遊佐のラーメンは酒田のよりうまいそうである。昼食後、夕食のカレーの材料を仕入れにいるグループと釣り具を買いに行くグループに分かれて行動、セミナーハウスに戻った。午後からは学生達は西浜海岸に釣りや泳ぎに出かけたが、私はひとり残って枝豆を茹でながら仕事。食事係が16時頃戻ってきてカレー作りに取りかかった。18時過ぎから鳥海自然ネットワークの理事の奥山さんほか4名の方々を囲んで夕食を取りながら交流会をした。奥山さんは水やサケのことに熱弁をふるわれ、学生の自己紹介や遊佐の感想など一巡したあとも話が弾んで11時過ぎまで有意義な時間を過ごした。








 3日目は学生達は今回のエコツアーのコーディネートをしてくれた遊佐町職員農林振興課職員で鳥海自然ネットワークの事務局もしているOさんの指導で、月光川のカヌー体験をした。私はひとり別行動で環境安全課S♀さんの迎えで遊佐町役場へ直行。まず、小野寺町長を表敬訪問した。それから会議室で環境安全課のT課長、S♂補佐、総務企画課のT課長補佐と懇談。町の環境政策の動向についてまず話を聞いた。
遊佐町ではH6年に胴腹滝周辺で採石場の話が持ち上がり、住民の反対運動が起こって有権者の9割近い署名が集まったが、採石法は災害防止と業者の健全育成を目的としており環境保全の視点がなく、制度上の限界で山形県は許可をせざるを得なかった。採石場で採取された岩石は新潟港などの整備など公共事業に使われているところから、公共事業実施にあたってはその材料がどこから来てどのような環境影響を与えているかも把握して実施すべきだとS♀さんは語っておられた。また同じ頃アルミ精錬会社の撤退要求運動が持ち上がり、生活クラブ生協などの寄付により土地を買い上げて酒田に引っ越してもらったそうだ。その時の寄付金は環境保全基金として残っているそうだ。これらをきっかけに遊佐町はいくつかの計画づくりにかかった。H8には遊水の里基本構想を、H11に環境基本計画と新エネルギービジョンを策定した。またH13にはゆざまちエコアクションプラン(率先実行計画にあたるもの)を策定している。しかし職員の環境意識はもうひとつ高まらず、環境問題は環境安全課の仕事という認識が強いのが悩みの種だそうだ。LAS-Eの導入を検討しているのは職員意識の高揚とともに、住民自治のきっかけとなればという問題意識からのようだ。昼食は学生達と合流して役場近くの天一という店でとった。3日間お世話になった菅原さんやOさんと握手して別れ、役場の会議室で、S♀さんとS♂補佐に今度は学生に遊佐町の環境政策について小一時間、説明してもらった。役場を辞し、町民45名が維持管理しているという八つ面川を右手に見ながら遊佐駅に到着。S♀さんとS♂補佐にお礼を言って、14:09遊佐発いなほ10号に乗車。新潟で上越新幹線に乗り継いで18:38大宮に着いた。

2005年11月16日
 今日はLAS-Eの研修で遊佐町を訪れた。前日新潟に泊まって8:33新潟発いなほ1号で11:03に6分遅れで遊佐に着いた。駅まで環境安全課のS♂さんとS♀さんが出迎えに来てくれた。役場は駅から5分程度のところにあるので、歩いて役場に向かう。11月も半ばなので身を切る風が冷たい。
 役場の応接室で環境安全課のT課長を交えて懇談。そのあと作業服姿の小野寺町長が加わった。いつも気さくな町長さんである。町長は東京で丸岡二ツ井町町長に会ったことなど話された。環境のことについては学校をエコスクールにしたら逆に光熱費があがってしまったことや、ノーマイカーデーで奥さんの送迎で逆に2往復になってしまったことなど、取り組みの難しさも痛感しておられるようだった。
 役場の裏の食堂で天ぷらうどんを食べたあと、役場に戻った。今日の会場は町議会の議事堂として使っている部屋だが、多目的に使っているそうで、質素なつくりである。研修には役場の課長クラスの職員とエコアクションプランの推進員さんの20名程度が参加した。
 研修は13時過ぎから始まった。小野寺町長は冒頭の挨拶で、時期はっきり言わなかったがLAS-Eに取り組みたい意向を示された。私の話では、@環境マネジメントシステムの必要性、A環境マネジメントの概念、BISO14001、LAS-Eを用いた環境マネジメントシステムの構築について1時間半程度話をさせていただいた。
 質疑応答では、保育士の方から、二ツ井町の保育園でどんな取り組みをしているのかとか、古紙リサイクルで実際に外材の使用は減っているのかなど、いくつか質問が出た。
 研修終了後、T課長、S♂さん、S♀さんと打合せをした。担当としては1年間準備期間をおいて19年度からLAS-Eに取り組む意向だったが、僕は18年度から取り組んだほうが良いと感じたのでそのことをお勧めした。
 15:50発の普通列車で秋田方面に向かう。S♂さん、S♀さんがまた駅まで送ってきてくれて、電車の扉が閉まって動き出すまで駅のホームで見送ってくれて、とても恐縮した。


2007年11月14日・15日

今日は通算4回目の遊佐町訪問である。遊佐町は来年5月に環境自治体会議の全国大会が開かれる。

12:34大宮発山形新幹線つばさで、新庄15:40着、最上川沿いに下る陸羽西線経由で酒田を経て吹浦(ふくら)に17:53に着いた。今夜の宿は、鳥海自然文化館「遊楽里(ゆらり)」である。この施設は、文化ホール、展示室、温泉浴場付きホテルが一体となった複合施設である。楽天トラベルでネット予約ができ、朝食付きで5,500円なのはありがたい。それに駅まで車で送迎してくれる。今日も酒田から電話しておいて迎えに来てもらった。歩くと1520分かかるらしい。雨が降っていたし、あたりはもう真っ暗だったのでなおさら有り難かった。泊まった部屋は303号室で、綺麗な広々とした和室であった。洗浄機付きトイレが付いているのも嬉しい。少し仕事をしてから7階のレストランで食事をした。夕食付きもできるのだが、そうしてないので一般のメニューから選んだ。その後1階の文化ホールは1999年のワークショップの時に会場になった場所であるが、閉まっていた。展示室も装置が故障とのことで閉まっていたのは残念だった。しばらくしてから2階の浴場に行った。食塩泉の温泉である。誰も入っていなかったこともあって、ゆったりくつろげた。

翌日、地域生活課生活環境係長のHさんが迎えに来てくれた。役場に着いて地域生活課のところに座っていると、たまたまOさんが来た。Oさんは2年前、大学の研究室のゼミ合宿を遊佐でやった時、エコツーリズムのNPOの世話人としてお世話になった。

9:30からは1回目の職員研修、13:15からは2回目の職員研修を2時間ずつやった。2回合わせて50数名の参加があった。研修後、地域生活課に戻ってHさんとS♀さんと打ち合わせ。来年の監査のまでの作業の段取りについて話し合った。

17:48遊佐駅発いなほ14号新潟行きで帰途についた。雨が降っており、寒かった。

鳥海温泉遊楽里

足湯

遊楽里

遊楽里から日本海を望む