京都府八幡市


2005年1月27日
今日は監査の3日目、最終日である。僕は今日初めて参加するのだが、午前中はデイオープニングミーティングに出席した後、環境審議会に出席、午後からやっと監査に加わるといったスケジュールである。
まず、デイオープニングミーティングで、前日までの監査で明らかになったチェックシートの不都合の変更点を、今回主任監査員を勤める多比良くんが、黒板に書いた。また、小中学校の実行責任者には、同じ質問ではなく違う質問を順番に聞いていくことを確認した。また、ノーマイカーデー、やっている人がいれば○、できるのにやっていないと△とすることにした。
環境審議会は市役所から少し離れた商工会館の会議室で行われた。省エネルギービジョンについての最後の審議の場である。食生活に伴う間接エネルギーのところについて鋭い質問が出た。わかりにくいのでポンチ絵を1枚追加することになった。
環境審議会が終わり、監査員控室のある分庁舎に戻った。昼食は仕出し弁当をいただいた。この容器は使い捨てではなく、弁当屋さんが持ち帰ってくれる。環境マネジメントシステムに取り組み始めてからそのように変えたものだ。
午後からは4班に合流し、監査に参加した。最初に回ったのが総務情報課、その次が人事課だった。一般職員の方へのインタビューは会議室に4人ずつお呼びして行った。
市民監査員のMさんは僕がいると緊張すると言いながら、次から次へと淀みなく質問していく。また答えるほうも戸惑うことなく誰からともなく返事が返ってくるので短時間で終わらせることができる。人事課の実行責任者の課長もすらすらと答えた。人事課は常駐業者である食堂も管轄しているので、地下の食堂も訪ねた。従業員控室に市の手引書がぶらさがっており、伝達が行き届いている。これとは別に市役所で廃油を回収しているというので屋外へ見に行った。市民監査員のKさんもよく置きに来るという。前はポリタンクに入れていたが、こぼれて汚くなるのでそのまま容器をおいていっていいことにしたそうだ。
市民監査員の感想は、前回と比べて職員の意識の向上がみられ、監査がやりやすかったとの意見が多くの人から出た。その一方でよくやっている部署とそうでない部署の格差が広がっており、特に実行責任者の意識によってその職場の取り組みが左右されるとのことだった。個人レベルで毎月チェックシートをつけたり、各課の独自目標を課長が押しつけるのではなく課員全員でできるものを出し合って決めたなど、良くやっている例の報告もされた。市民監査員の方は職員の意識や取り組み状況や大変的確に観察していると思った。同時に雑談の間でも「もっとこう変えた方が良い」といった市民の目線からの意見や提案も出ていた。
一方、次長級からなる監査員の方々の働きもすばらしかった。判定の基準について的確な意見を出していた。また特に職場をよく知っているので監査に行くときに、「次はこっち」と案内してくれ、スムーズに移動することもできた。





2005年8月25-26日
 枚方市を4時に辞したあと、京阪電車で隣の八幡市へ伺った。八幡市駅には、環境保全課のN課長とN♀さんが迎えに来てくれた。市役所で、LAS-E第2ステージについての打合せを6時頃までしたあと、お二人と松花堂(しょうかどう)弁当を食べに行った。弁当の代名詞にもなっている松花堂弁当は、日本料理・吉兆(きっちょう)の創始者・湯木貞一氏が昭和の初め、八幡の松花堂から持ち帰った四つ切り箱をヒントにした懐石料理を作ったものが、世に広まったのだそうだ。その発祥の地、松花堂の敷地内に吉兆が店を構えており、そこで元祖松花堂弁当を食べるという幸運に恵まれた。四つ切り箱のなかに精巧な料理が並べられており、味はとても上品である。おかずの量は大食漢には少々もと足りないかもしれないが、私にはちょうど良かった。ご飯はお代わり自由なので一膳おかわりして食べた。
 大満足したあと、タクシーで石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の中にある、青少年文化体育研修センター(清峯殿)まで送ってもらった。今日の宿はここである。私以外には、枚方少年少女合唱団の活発な小学生達が合宿していて、華やかでにぎやかだった。施設も立派で部屋も申し分ないのだが、なにぶん山の上にあるので携帯電話の電波が届きにくいのが玉に瑕(きず)であった。
 翌日は会計を済ませたあと、石清水八幡宮の本宮へ散歩に行った。本宮の真ん中にある本殿は改修中で、シートにすっぽりと覆われていて、正面からは見ることができなかった。それでも何人か仮本殿に参拝に訪れる人もおり、また参道を散歩している人も何人かみかけた。涌峯塔のところでは、3人ほどの年配の男性が休んでいた。8:30になると、国歌が流れ、神主さんの手で国旗が掲揚された。ひとりの男性がすくっと立ち上がり、それを直立不動で見守っていた。研修センターの事務員の方も立ち上がって国旗掲揚を見守っていた。
 Hさんが迎えに来てくれて、男山西麓の昭和40年代に開発された住宅地や、橋本の遊郭跡とみられる古い町並みと見学してから、市役所に入った。市役所で昨日に引き続きLAS-E第2ステージについての打合せの続きを1時間ほど行ったあと、Hさん、N♀さん、N課長が松花堂庭園に連れて行ってくれた。まず松花堂美術館の中にある大型スクリーンで八幡市の紹介ビデオを見たあと、松花堂庭園をボランティアガイドのYさんの案内で見て回った。
 松花堂は江戸時代の初期の文化人松花堂昭乗(1582〜1639)が晩年に作った草庵(そうあん)が現在の場所に移り、民間の所有だったものを市が買い取って整備したものだそうだ。庭園は東車塚古墳という前方後円墳を含む広大なもので、そのなかに指定文化財の松花堂をはじめ、3つの茶室が復元されており、今もお茶会に利用されているそうである。様々な種類の竹が植えられているのも特徴である。日本古来のマダケは節が2つあり、八幡市の市のマークはこのマダケがあしらったものだそうだ。我々が口にするタケノコはモウソウチクで、300年ぐらい前に日本に入ってきたもので、節が1つしかない。Yさんに竹の話や史実などを詳しく説明してもらいながら園内を見て回っているうちに、あっというまに時間が経って12時になってしまった。2時間弱の時間で、松花堂の趣(おもむき)を十分堪能することができた。


2006年2月3日

今日は監査員の研修で八幡市を訪れた。
13:30から牟礼市長による委嘱状交付及び挨拶のあと、私が講師として監査員の研修を行った。
最初にLAS-Eの概要およびLAS-Eの監査とは何かについて話した後、今回50に整理した監査の設問項目について、運用の手引きと対応させながら判定基準例を説明していった。設問項目の説明には30分の時間を取っていたのだが、50個の設問項目をかなり省略して説明したにも関わらず、時間オーバーしてしまった。
続いて、模擬監査を行った。模擬監査は9つの設問項目について今回初めて加わった7名の市民監査員の方に私にインタビューしていただき、私が時にとんちんかんな受け答えをして、監査員全員に所見記入用紙に判定を書いてもらうという形式で行った。
例えば「あなたの役割と責任はどのようなものですか」という質問に対し、環境マネジメントシステム上の役割ではなく仕事の本務を答えてしまうとか、「電気の節約で心がけていることを教えて下さい」という問いに対し、仕事が忙しいので特にないと答えると言った具合である。
監査員の判定が割れたのは「先月から今月にかけて、ノーマイカー通勤した日がありますか。その際どんな交通手段で行きましたか。」という設問にたいし、京田辺から通っているのでできない、と答えたときだった。飲み会の時には車で来ないからできるはずという意見に対し、飲み会で車に乗ってこないのは当たり前で、やはりそれ以上の努力の市政が見えなければ×だという意見が出た。
模擬監査での議論が白熱し、20分の予定だったのが大幅に時間を超過し、すでに16:30近くになってしまった。そのため、今回初めて試みる監査員に設問項目を考えてもらうワークショップをやる時間がなくなった。そこで急遽、5分間質問を考えてもらい、それを黒板に書き出してもらった。それらを1つずつ議論した上で設問項目として採用していった。市民監査員から提案された設問項目は、以下の通りである。
・残業の削減の為の工夫されていることはありますか。(電気等の節約)
・紙の分別回収をやっていますか。現物を見せてください。
・職場において紙の発生抑制に対して、どのような工夫をされていますか。(パソコンの活用や資料の共有化等)
・あなたは家庭で買い物に自転車を使用するなどの工夫をしていますか。
・職場での目標達成のために、他の課や昨年との比較や改善点を分かりやすく表現したり、他の課と連携したりすることはありますか。
・各課の独自目標は、八幡市全体の目標にどう関係していますか。
・通勤についてお聞きします。車以外の交通手段に関して、あなたの問題点を工夫できるような点はありますか。
・地球環境が破壊されつつありますが、環境保全に向けてあなたは職場以外で何か工夫されていることはありますか。
・あなたや家族は自治会の環境清掃活動に17年度中、参加されたことがありますか。


↑監査チェックシートの記入 ↓課別所見用紙の記入