京都府八幡市

2004年7月1日

今日は部課長研修の講師のため、八幡市を訪れた。八幡市では月1回の部課長会議の後に研修を年4回程度やっている。昨年もLAS-Eの関係で1回させてもらったが、今回は第2ステージの挑戦に向けて、その内容について大まかな話をした。助役以下多くの部課長に真剣に聞いていただいた。八幡市はNPO環境市民などが主宰する環境首都コンテストで市民参加の環境監査方式が評価され、上位にランクインしている。環境保全課の職員の皆さんの熱意が職員全体に伝わりつつあるようにあるように思う。今後環境自治体として、さらにレベルアップしていくことを期待している。

お昼は環境部長さん、環境保全課長さんと木津川沿いにある、やわた流れ橋交流プラザ「四季彩館」でとった。市の施設でできたてのほやほやという感じのきれいな建物である。流れ橋は石清水八幡宮と並ぶ八幡市の名所で、八幡市駅からレンタサイクルでも20分程度で行けるようだ。「四季の湯」というお風呂の他、宿泊施設、研修施設、宴会場、おみやげ屋さんなど一通りそろっている。今度ここに泊まってゆっくりしてみたいと思う。

やわた流れ橋交流プラザ「四季彩館」

八幡市商工会

八幡市役所ホームページ

2004年8月31日・9月1日

今年度、八幡市の省エネルギービジョンの策定のお手伝いを環境自治体会議環境政策研究所と気候ネットワークが共同ですることになった。今回の来訪の目的は、その第1回委員会の打合せのためである。朝自宅を出て9:26東京発のぞみで、京都駅で近鉄に乗り換え、さらに丹波橋で京阪に乗り換えて12:25に八幡市駅に着いた。担当の環境保全課のHさんがわざわざ迎えに来てくれた。Hさんとうちのスタッフの多比良くんと昼食を取った後、市役所で気候ネットのTさんと合流、Hさん、K課長補佐と明日の資料についてみっちり打合せを行った。今回の省エネビジョンの主な特徴は3つある。ひとつは通常よく実施される市民アンケート調査と事業所アンケート調査に加え、「食の省エネ調査」を提案していること。これは省エネルギーセンターが実施するスマートライフ推進事業の調査を我々が委託しているので、同じ調査票を使って比較しようというものである。これにより調理時の省エネのみならず、食材の生産時・輸送時・廃棄時の省エネを推進するねらいがある。2つめはアンケート調査からエネルギー消費機器の保有状況や購入時期、使用時間を調べ、これらが最新鋭の省エネ機器に置き換わると八幡市全体でどれくらい省エネ効果があるのか推計しようという点。3つめは策定後すぐやれる活動をパートナーシップで考える課題別ワーキングを設ける点である。アンケート調査票にはいろいろ欠陥が見つかり、それを直しながら打合せを進めていった。

 ところで八幡市では先日、LAS−Eに沿った環境マネジメントシステムの市民監査だけでなく、独自に中学生による監査を実施した。中学生と職員双方の教育・啓発を狙った大変うまいアイデアである。そのことが新聞に載り、テレビでも今日、NHKの6時台の枠で放映されるという。省エネビジョンの打合せを一時中断し、助役や環境部長などとともにテレビに見入った。監査の模様や中学生や職員の感想、それに環境マネジメントシステム運用の中心的存在であるN課長のインタビューなどが5分にわたって放映された。放映中テレビの横にN課長が座っていたので、画面と同時に生身のN課長を見ているのは何かのマジックをみているような気分になった。いずれにしろ、N課長や担当のN♀さんらのがんばりで、八幡市がどんどん注目されるようになっているのは当方としても大変誇らしい。

打合せは7時頃終わり、Hさんの車で今日の宿泊地「四季彩館」に向かった。ここは第3セクターで運営する研修用施設であり、派手さはないが設備は新しくきれいである。向かいの建物にある食事処で夕食を済ませたら8時過ぎであった。同じく向かいの建物にある浴場は、受付が8時半までだというので慌てて着替えを取りに行った。宿泊施設には浴衣は付いているが、タオルと石けんは付いていない。売店でタオル・固形石けん・シャンプーのセットを
100円で買う。100円で売っているのは親切だが、固形石けんは1回きり使うだけで余って処置に困るし、シャンプーの外包装もごみになるので、液体石けんやシャンプーの容器を貸し出す方式にしたらどうだろうか。風呂は普通風呂と薬湯の2種類あっていい気持ちだった。

部屋に戻り、明日用の追加資料をささっと作ってHさんにメールで送り、寝ようとしたら布団が冬用掛け布団しかない。立場上、クーラーを入れっぱなしで布団をかぶって寝るわけに行かないので、窓を開けて布団をかけずに寝たが、寝苦しくて寝付けず、ごそごそ起き出してしばらく仕事していた。

翌朝、昨日コンビニで買っておいたパンを朝飯に食べ(朝食は10時からでしかも5人以上でないと作ってくれないそうなので注意すべし)、流れ橋に散歩に行った。木津川にかかる木造の橋で、その昔、橋は欲しいがお金がないので木造の橋を架けたのだそうだ。大雨でたびたび流されるので流れ橋の名があるようだが、今年も8月5日の台風で流されたそうだ。行ってみると完全に流されたわけではなく、橋が傾いて湾曲しているが崩れ落ちてはいない。流木が橋にたくさん引っかかっているが、橋自体も木造なので変にマッチしていて何となく風情がある。台風シーズンが終わるまでは修復しないのだそうだ。木津川の堤防はサイクリングロードになっており、レンタサイクルのステーションが八幡市駅と四季彩館にあるので、今度は自転車で来てみたい。

チェックアウトは9:00までなのでそれくらいに部屋を出た。ロビーで待っていると程なくM係長が迎えに来てくれた。立命館大学のO先生がビジョン策定委員会の座長を務めて頂く予定で、市役所で10:30からO先生を交えて打合せした。O先生は政策科学の専門家で、僕が民間会社に勤めていた時代から10年来のお付き合いである。いつお会いしても温厚な方である。しかし調査票が不完全なのには、さすがに苦笑いしておられた。

委員会は午後からなのであるが、僕は作業責任者であるにも関わらず、大学院の入試の採点があり夕方までに東京に戻らなければならないので、多比良くんやTさんに後を託して市役所を出た。何とも頼りないコンサルで、担当のHさんはこれから先もハラハラし通しかもしれない。

やわた流れ橋交流プラザ「四季彩館」

八幡市観光環境マネジメントシステム
(市役所ホームページ)

2004年12月6日

 今日は省エネビジョンの検討会議で八幡市を訪れた。10時から打合せなのだが、最近めっきり朝が弱くなっているので、前泊した。泊まったのは京都駅から歩いて5分程度のアパホテル。普通のビジネスホテルなのだが、全室にLANケーブルが来ており、メールチェックやインターネットが高速で使えるのがありがたい。
 午前中の打合せの後、担当のHさんの車で小谷食堂という食堂へ行った。N課長のお薦めの「カレー中華」なるものを食べた。これはカレーうどんのうどんの代わりにラーメンの麺を入れたようなものである。麺は太めで、沖縄そばを想起させる。味は普通だが、食べるとやみつきになるらしい。日替わり定食があるにも関わらず他の客もほとんどが「カレー中華」を注文していた。
 さて検討会議は午後の13:30から始まった。今回は2010年のエネルギー消費量の予測値と対策の効果を定量的に示すとともに、具体的取り組みについての資料を事務局から出し、Hさんが説明した。環境自治体会議では環境省の研究費をもらって市町村別の排出量の予測を行ってきたが、その成果がここで生かされた。八幡市では2010年のエネルギー消費量は1990年に比べ36%も増え、高位シナリオ(最も多くの対策を導入した場合)でも16%の伸びにとどめるのがやっとという結果だった。
これについては特段の意見は出ず、具体的取り組みについての意見が多かった。例えば省エネ型蛍光灯を普及するために入札の際に配慮するといいとか、太陽光発電装置の価格が高いので、補助が何とかならないかといった意見である。また、車を安直に使いすぎているのではということから派生して、自家用車からバスへの転換が可能なのか?という問いに対し、京阪バスの方から大型バスを細街路にも走れる小型コミュニティバスタイプに転換して、お年寄りが乗りやすいようにテストをしているといった答えがなされた。また24時間営業の問題が話題になり、少数のために24時間営業でなくてもよいのでは、省エネ店で優先的に買うとか運動できないかといった意見が出された。
 しかし世の中は逆の方向に進んでいる。今回の試算では「シャワーを1人1分短くする」といったライフスタイルの転換による対策は一切入れなかった。これが実際にできるのはごく少数だからだ。今日の委員会でも我慢に頼る省エネは無理だろうという雰囲気が強かった。ではどうしたらいいのか。一自治体では解決できない問題であると同時に、もたついている国を差し置いても一自治体から始めなければならないと感じた一日だった。
2005年1月20日

今日は八幡市の環境マネジメントシステム監査のための監査員研修でトンボ帰りである。朝7時に自宅を出て東京8:46発ののぞみで11時頃京都着、近鉄と京阪を乗り継いで八幡市駅へ、駅からバスの接続がよく、12時ちょっと前に市役所にはいった。N課長、担当のNさんと打合せを始めた。しばらくして多比良くんも到着したが、彼は新幹線の中に荷物の一部を忘れたという。メインのカバンのほうは持っていたが、省エネビジョンの資料などがぎっしり詰まった袋のほうを網棚に乗せっぱなしにしてきたとのこと。資料類は元ファイルがノートパソコンに入っているから不幸中の幸いだが、ノートパソコンのACコードが入っていたらしい。バッテリーが切れたら大変だ。
打合せもそこそこに市役所横の越前というそば屋で昼食をとった。僕は山かけうどん、多比良くんは山かけそばを注文。普通のかけうどんにとろろがかかったものを創造していたのだが、予想に反してもりそばやもりうどんに、とろろと生卵がかかって出てきた。そこに暖かいつゆをかけて食べるのである。これが結構いけた。おまけであるが、この店でもカレー中華を注文する人が続出、どうやらカレー中華は八幡市の定番らしい。
定刻の13:30を少し過ぎてから、まず市民監査員に対する市長からの委嘱状交付があった。今回市民監査員は11名で、新たに公募で2名の監査員が加わったそうだ。続いてN課長が八幡市環境マネジメントシステムの概略についてパワーポイントを用いて説明した。このパワーポイントはなかなかの力作だ(飯田市のKさんには負けるが・・・・)。
10分の休憩後、僕の出番で、監査の方法について説明した。基本的なことを一通り説明した後、本庁舎の環境保全課で模擬監査をした。模擬監査は監査になれてもらうためには重要である。N課長や課員に対し、監査員が監査チェックシートを見ながら代わる代わる質問し、全員がその答えをチェックシートの所見欄に記入していく。N課長はわざと戸惑ったり間違えたりしたのを、各自の判断で○△×をつけていく。これまでLAS-Eの監査を幾度となくやってきて、職員が答えにくい設問がある程度わかっているので、その設問の時には助け船の出し方などを解説しながら進めていった。また時間配分を考え、設問を適当に間引くこと方法も解説した。インタビュー形式を一通り終えてから、ごみの分別BOXや電灯のスイッチの位置などの現場目視の方法について解説した。
会議室に戻り、設問ごとに各自が○△×のどの判定をしたかを挙手してもらい、△×をつけた人にはその理由を尋ねていく。そして、こういう場合は△、こういう場合は○と確認していった。基本的に助け船を出してやっと答えられた場合は△なのだが、挙手で聞いたところ、職員が答えにくい設問については、助け船を出して答えられた場合は○にすることになった。少し甘いかもしれないが(事実、企業でISOをとっていらっしゃる監査員の方には甘く思えたらしい)、2年・3年と経過していくうちに判定基準を徐々に厳しくしていくのが現実的だろう。
ところでチェックシートは今はアイルランド留学中で前回主任監査員をお願いしたYさんの力作なのだが、重点質問項目という欄があり、そこに○がついているのが必須項目ということになっていた。これに市民の方からさっと手が挙がり、○の付いていないもので重要なものがある、研修を受けて自分の生活がどのように変わったのか、こういう質問こそ市民の立場からは聞きたい、と発言された。もっともなことである。また学校では環境教育のことは聞いてはいけないのか、という質問も出た。環境教育はLAS-Eでは第2ステージの項目であるのでチェックシートには存在しないが、時間に余裕があれば聞いてもいいです、といったら納得したようだった。
Yさんが作ったチェックシートはわかりやすさを重視してか、1つにまとめられるような項目が分割されているため、項目が190もある。研修会が終わった後、本庁舎に戻ってN課長、担当のNさんと打合せをして、これらをかなり統合することにした。
監査員に元気な市民の方が多いので、来週の監査が楽しみである(副主任監査員の市民のNさんは相変わらず元気であった・・・)。


市役所本庁舎
四季彩館
四季彩館
100円の入浴セット
宿泊棟と浴場・売店の間の通路
木津川にかかる流れ橋
サイクリングロードと
サイクルステーション
流れ橋と四季彩館の間の散策路