
松山で12分の待ち合わせで18:25発特急宇和海19号に乗車。乗客の乗り換えの利便性を考えて、岡山からの特急と宇和島へ向かう特急が、同じホームに鼻先をくっつけそうになるぐらい近づいて停車することで有名で、このことは今は亡き宮脇俊三さんの本にも出てくる。18:52内子着。内子町役場のHさんが車で迎えに来てくれていた。今晩の宿はハイプラザうちこ。内子市街とは反対側の丘の上にあり、内子市街が一望できる、設備もしっかりした、ゆったりした宿である。大浴場があり、入浴だけもできるらしい。朝風呂も入れるが、夜は10時までである。
ハイプラザうちこでチェックインを済ませてから、Hさんの車で有名な内子座の近くの居酒屋へ行くと、Kさんが待っていてくれた。しばらくして、環境NPOサン・ラブの理事長の入江さんが合流した。愛媛県の工業技術センターが開発したえひめAI-1(あいいち)という原液を製造・培養し、生ごみなどを無臭化する液を旧内子町の各世帯に配っている。エコオフィスプランの町民監査員でもあり、内子町の生ごみ収集事業をはじめ、環境への取り組みに欠かせない存在である。
翌日Hさんの迎えで内子本庁舎=旧五十崎(いかざき)町役場へいった。今までの庁舎の右隣に4階建ての庁舎を増築し、環境整備班はそこの1階に入っていた。内子町は課の下に班を設けているが、これが通常の課の単位のようだ。しばらくして町長室に河内(こうち)町長を表敬訪問。再来年の環境自治体会議全国大会開催に向け、あと2つぐらい政策の目玉を作ろうというお話をした。
会議室に戻ってHさん、Oさん、KさんにLAS-Eの説明をして、細かい意見交換をした。お昼はHさんとともに五十崎の凧博物館内にある茶花という店で冷やしエビ天うどんを注文。なかなか美味だった。食べ終わって凧博物館を見学、ここでは外国の珍しい凧が見れる。旧五十崎町では5月5日の端午の節句にその年生まれた赤ちゃんの名前を全て書いた大凧を上げる風習があるそうで、Hさんもその昔、凧に名前を書いてもらったそうだ。
凧博物館内を後にして、Hさんと旧内子町役場の内子分庁舎へ。庁舎内は人もまばらで隔世の感がある。旧内子町の生活環境課長だった内子窓口総合センター長のMさん、課員だったエコオフィスプランの担当だったMさんと再会。庁舎内を案内してくれた。本庁舎では燃えるごみ扱いだった小さな紙が、ここではリサイクルに回されている。1階は全員旧内子町職員で課員だったNさんも睨みをきかせているので、徹底しているのだろう。ただ仕出し弁当が松山の業者はリユース容器だが町内の業者が使い捨て容器なのが課題とのことだった。
今度はさらに30分近く車で山あいに入ったところにある、旧小田町役場であった小田分庁舎へ行った。ここにいる職員はわずか13人とのことだった。シュレッダーをかけられた紙くずが、紙袋に入れられてリサイクルに回されるべく、きちんと並べられていた。
小田分庁舎から旧内子町内に戻り、昨晩お会いした環境NPOサン・ラブの入江さんをお訪ねする。ここでは原液を製造し、さらに37℃で2次培養している。今は月1.3t製造し、旧内子町内を中心に1500世帯に2週間に1回配布しているそうだ。生ごみの悪臭除去のほか、トイレの悪臭、流しのぬめり、お風呂の湯あかが取れる。原液を舐めてみたが甘酸っぱいような味がする。
培養は夏は5日、冬は温度が低いので1週間近くかかるとのことだが、2基の培養タンクがフル稼働すれば夏は月12t作れる計算とのことだった。ここではこの他土壌診断や直売ショップからりで認定された減農薬野菜の残留農薬調査の委託も受けてるとのこと。有機系循環システムの拠点となりつつある様子がうかがえた。
入江さんとの話がはずんでここで小一時間時間を使ってしまったので、最後の訪問先龍王荘は車内からの見学となった。内子町では今年度、龍王荘にバイオマスを用いた熱供給施設を導入することなどを盛り込んだバイオマスタウン計画を策定したいとのことで、Kさんから協力を求められた。
16:42内子発特急で松山に定刻17:11より4分遅れて到着。慌てて駅前から17:20発空港行きリムジンバスに乗り、18:05発羽田行きJAL1470便で帰途についた。充実した1日だった。
ドキドキ内子体験
http://www.islands.ne.jp/uchiko/
内子町役場ホームページ
http://www.town.uchiko.ehime.jp/

今日は内子町の「バイオマスエネルギー利活用調査事業」の住民報告会が、15時より内子自治センターの多目的ホールで行われた。30人ぐらいの町民の皆さんが集まった。
最初に町長の挨拶、委員会の委員長の林先生(愛媛大学副学長)の挨拶のあと、役場の環境整備班Kさんから経過報告があった。次に環境自治体会議環境政策研究所客員研究員の大場さんについて調査内容報告をした。内子町には土場残材や間伐材などパイオマス資源が豊富なこと、町内の公共施設でペレット換算年間約450tの需要が見込めること、木質チップは価格は安いが保管に不向きなので木質ペレットでいきたいこと、ペレットの価格は40円/kg程度になることなどが紹介された。また今後の課題として、誰が木質ペレットを作るのか、その体制を作ることがあげられた。来年度には神南荘(かんなんそう)という老人福祉施設でボイラー設備の更新があり、再来年度には内子中学校の更新がある。ペレットボイラーを導入するには、ペレットの製造主体についてメドをつける必要ことが必定であろう。
大場さんの話の後、「これからのバイオマス利活用」と題して林先生からの講話があった。また質疑では、バイオマス利用に関する町のスタンスを問う質問があったが、町長からは前向きの回答があった。17時には終わり、場所を居酒屋に移して懇親会が行われた。5ヶ月間にわたって議論してきた委員さんたちのバイオマスに関する熱い議論が続けられ、20時半にお開きになった。
今日の宿泊は龍王荘。旧五十崎町と旧内子町の境の丘の上にある町営の温泉施設である。2・3キロ下から冷泉を引いており、それに沸かした湯を足している。建物が老朽化しており、平成20年度着工を目指して、再開発の計画が進められている。ここにペレットボイラーを入れるのもバイオマス利活用の目玉である。建物は古いと言っても内部はリフォームされており、たくさんの町民の方が風呂に入りに来ていた。10室ある和室の個室も結構綺麗だった。
翌日は、内子町役場でKさん、Hさんと、環境自治体会議全国大会、LAS-E、環境基本計画、ペレット製造事業可能性調査など来年度のことについて打合せをした。12:43発特急で辞した。
空港では選抜高校野球がやっており、地元今治北が延岡学園に12-9で勝った。私が訪問する県のチームが勝つというジンクスがまたあたった。

今日から2日間で、LAS-Eの研修2回と目標設定員会、環境基本計画の策定委員会がある。11:40に内子駅着、行政財政班環境政策係のOさんが駅まで迎えに来てくれていた。Oさんと内子分庁近くの食堂で昼食を取った後、役場へ到着。研修の前に同じ環境政策係のKさんやMさんと打ち合わせをする。その間に町長や助役とも挨拶を交わした。
15時から役場3階の町民会館で第1回目の環境学習会が始まった。この学習会は全職員(約300名)を対象としたものである。1回目の今日は140名が集まった。最初に教育長の挨拶の後、昨年のエネルギー使用量の推移などについて、環境整備班のHさんから説明があった。
続いて5月に実施したエコオフィス内部監査の結果について、行政財政班のMさんから説明があった。旧内子町では第1次エコオフィスプランがH13〜H17の期間で推進されてきており、H17年1月に3町が合併してからもそれが継続していた。計画の中途から町民が参加した監査を実施している。5月に行われた監査は3班に分かれ全施設を3日間かけて監査したそうだ。監査は今年は四半期ごとにやるというから大変意欲的である。また、第2次エコオフィスプランがH22年までの期間で策定され、それをLAS-Eで進行管理していこうということである。Mさんが各職場でみられた良い取り組みを学習会の場で紹介したのは良かったと思う。その後環境意識アンケートの50分ほど時間をいただいて、LAS-Eによる環境マネジメントシステムについて話題提供をさせていただいた。質疑応答ではとくに質問は出なかった。
学習会の後少し休んで、行政財政班班長のIさんをはじめOさん、Kさん、Mさんと役場の近くの食堂で食事を取った後、第1回環境基本計画策定委員会の会場である、内子自治センターへ向かった。委員会は19時過ぎから、町民委員16名(うち2名欠席)と役場の横断的組織である環境行政推進チームの職員が出席して開かれた。S総務課長の挨拶の後、全委員の自己紹介があり、その後学習会として「環境基本計画とは何か」と題して私が30分ほど話題提供した。
その後役場のKさんから委員会規約と班編成について説明がり、住民主体で計画を作りたいこと、2ヶ年かけて作りたいこと、自然と暮らしの2班に分けて進めたいことなどが提案された。そのあと質疑に入ったが、最初から班分けをせず、まず全体で現状を把握してから班別活動にはいったらどうかという意見がひとりの方から出て、他の委員も賛同した。規約案は承認され、委員長の選出に入った。事務局の腹案はなく、その場でガチンコで決めてもらうことになっていた。委員の中から環境自治体会議全国大会の実行委員長もしているNPO法人サン・ラブの入江さんを推す声が出て、多くの人がそれに賛同した。入江さんは実行委員長も引き受けていて大変だと言うことで最初は辞退されたが、最終的には受け入れた。
その後、班ごとに少し議論をしてもらう予定だったが、今日は班分けを行わないことになったので、それはなしになった。代わりに委員の皆さんに日頃の活動や感じていることを順番に言ってもらった。策定委員会は予定の時間を20分ほど過ぎて9時20分頃終了し、Mさんに今日の宿、新町荘まで車で送ってもらった。
6月8日
2日目は9時半から2回目の学習会があった。挨拶が助役の他は、内容は同じであった。120名ほどの参加があり、初日、2日目併せて約250名の参加があったことになる。今日もとくに質問は出なかった。
午後は13時半からLAS-Eの目標設定委員会があった。町民5名、行政4名と私の10名のメンバー構成である。伊丹市と異なり、とくに会長はおかずに事務局が議事進行した。目標設定委員会の事務局は環境整備班であり、LAS-Eに関しては行政財政班と環境整備班の両方で担当することになっている。目標値については1つ1つ議論をしていった。事務局案とその設定理由について環境整備班のHさんから説明があった。町民の方からは積極的に発言があり、1つ1つの目標値を決めるのに結構時間がかかった。例えばガソリン・軽油使用量の削減目標は、町営バスの充実などを考えると厳しすぎるのではないかとか、紙ごみ分別率を100%するという目標は、1ヶ所でも分別できていない部署があれば達成できないので無理ではないかという意見が出た。いろいろ意見が出たが、結局紙ごみ分別率の目標は90%以上にするということで落ち着き、後は事務局案を採用することが決まった。予定の時間を少しオーバーして15時40分頃委員会は終了した。
委員会終了後、今後の段取りについてMさんと打ち合わせした後、16時43分発の特急で内子を後にした。