監査員「監査員の中口です。よろしくお願いします。」
課長「環境保全課長のYです。よろしくお願いします。」
監査NO14 廃棄物の削減・リサイクル:
監査員「恐れ入りますが、課内のごみ箱を見せていただけますか。」
課長「これです。どうぞ。」(ごみ箱を2つ見せる。1つは分別できているが、片方に名刺大の紙が混入している)
監査員「名刺より大きな紙が混ざっていますが、どうしてですか」
課長「ふだんそういうことはないはずですが。ああ、こうすればいいんでしょ。」(と言いながら紙を名刺大にちぎって捨てる)
監査員「大きなものを小さくすればいいということではなくて、名刺大以上のものはリサイクルボックスにと言うルールになっているのをご存じでしたか」
課長「知りませんでした、今後そうします」
というやりとりの後、監査員の皆さんに判定を聞いたところ、おおかたの方が×と判定した。今回ごみ箱については2つのうち1つで分別ルールが守られていなかったからだが、分別できているごみ箱が80%未満なら×、80%〜99%なら△、100%なら○とすることになった。
監査NO15 廃棄物の削減・リサイクル:
監査員「ごみの発生量を月ごとに把握していますか。「環境配慮行動調査票」を見せてください。」
課長「これです。どうぞ。」(8月が突出して増えているものを見せる)
この判定は記録が確認できたので○
監査NO16 廃棄物の削減・リサイクル:
監査員「8月がずいぶん増えていますが、どうしてですか。」
課長「Kさん、何でこんなに増えているの」
職員「盆前に古い青焼きの図面を大量に廃棄したからです」
課長「そういうことだそうです」
この場合の監査員の判定は分かれたが、○とすることになった。本来実行責任者が増加理由を掌握していなければならないが、担当職員に聞き理由がすぐに明らかにされたので、組織としては掌握しているという判断になったものである。これが担当職員もすぐに理由がわからず、聞かれてから調べるようでは×とすることにした。
監査NO42 推進−責任体制の確立、EMS上の役割の認識・理解:
監査員「課長さんの環境マネジメントシステム上の役割と責任はどのようなものですか。その役割を果たすために、心がけていることがあったら教えてください」
課長「伊丹市環境保全推進会議からの連絡・指示事項について職員への周知すること、また、 具体的な取り組みに係る職員の指導などすることをしています」
この場合の判定は○となった。運用の手引きに載っている役割のすべてを言っている訳ではないが、それを全部言ってもらっていたのでは時間がかかるし、即座に返答が帰ってきたので全体を理解しているものと判断したものである。
監査NO48 環境に関する定期的研修:
監査員「「環境配慮行動調査票」に記録している職場研修の参加人数を教えてください。」
課長(「環境配慮行動調査票」を見せながら)「うちの課は9人の職員がおりまして、ご覧の通り8人参加しています。」
監査員「欠席者へどのように周知しましたか」
課長「研修の資料を回覧しました」
監査員「回覧した資料を見せてくれますか」
課長「これです」(職員の印鑑を押した回覧を見せる)
この場合の判定は○となった。欠席職員への周知の証拠が確認できたためである。
監査NO49 部局単位での実施状況把握:
監査員「環境に関する取り組みの中で課としてとくに気をつけている点または工夫された点があれば教えてください」
課長「イベント案内のチラシですね」
監査員「全戸配布しているのですか」
課長「いいえ。今は部数を減らして自治会ごとに回覧してもらうようにしています」
監査員「それは紙の使用量を削減するという意味で、環境にも良いことですね。今後も続けていってください」
この場合、課長は特に環境を意識して部数を減らしたわけではないが、それが環境にもいいと言うことをこの機会に知ってもらい、誉めることが意識向上に役立つので、個別所見の「良かったこと」の欄に書くことにする。
一般職員への監査
監査NO3 電気使用量削減:
監査員「ノートパソコンを使わないときや、退庁時にはどうしていますか。」
職員「はい。私のパソコンはしばらく使わないとスクリーンセーバーに切り替わるので省電力モードになっていると思います。だから昼休みはパソコンのふたを開けたままにしています。退庁時は省エネタップを使って主電源から切っていますけど。」
監査員「退庁時に主電源から切っているのは大変結構なことですが、昼休みなど長時間席を空けるときはノートパソコンのふたを閉めることになっているのですが、ご存じですか」
職員「知りませんでした。すみません。」
この場合の判定は×となった。2つの行動のうち、1つができていなかったということで、配慮率50%では不十分だからである。
監査NO12 廃棄物の削減・リサイクル:
監査員「ごみ分別の種類を教えていただけますか。それから、例えばペットボトルのふたやラベルは、どのように処理しますか。」
職員「4種類です」
監査員「具体的には何と何ですか」
職員「燃やすごみ、燃やさないごみ、缶、ペットボトルです。」
監査員(コピー用紙を包んでいる紙を持って)「では、このコピー用紙を包んでいる紙はどうされていますか?」
職員「えっと、これは燃えるから燃えるごみですよね」
監査員「これは雑紙としてリサイクルできることになっているのですが、知っていましたか」
職員「知りませんでした。すみません。」
この場合の判定は×、分別の種類は知っていたが、具体的な分別は間違っていたので正答率50%では物足りないということだ。
監査NO17 廃棄物の削減・リサイクル:
監査員「使い捨て容器を利用した弁当の購入やごみの処理はどのようにされていますか?」
職員「うちから弁当を持ってきてます」
監査員「もし購入するとしたらどのように処理されますか」
職員「プラスチック容器なら燃やさないごみとして捨てますよ。あ、違う。うちに持って帰ることになってたんだっけ。」
この場合の判定は○、自分自身で違うことに気がついて言い直したのは良いことにする。
監査NO32 通勤時の直接的環境影響の低減:
監査員「最近のノーマイカーデーの実施日を教えてください。今月は実施されましたか。」
職員「自転車で通勤してます」
監査員「どなたかマイカー通勤の方いらっしゃいませんか」
別の職員「はい。毎月20日と、あと各自で設定することになっています」
監査員「今月は実施されましたか」
別の職員「すみません。ちょっとできなかったですね」
監査員「どうしてできなかったのですか」
別の職員「猪名川の山奥から通っているもので」
この場合、監査員の意見が分かれた。1日目の監査員からはルールを決めたからにはそれを守るべきだから×だとする意見が出たが、それはちょっと厳しすぎるという意見が他の監査員から出て、それに賛同する意見が多く、○とすることになった。2日目の監査員からは、やむを得ない場合とは何かという基準が明確になっている必要があるという意見が出て、事務局から3つの基準の説明があり、納得していただいた。
監査NO39 基本方針の理解・実践:
監査員「伊丹市の環境面での基本方針は何ですか。部分的に読み上げるなどして、その内容を簡単に説明してください」
職員「ごみを減らすとか、地球に優しいとかですね」
監査員「基本方針をみながらでいいですので正確に言ってください」
職員「え、何でしたっけ?」
隣の職員「これのことだよ」(運用の手引き2ページを見せる)
職員「ああ、これのことか」(最初から読み上げ続ける)
監査員「はい、そこまでで結構です」
この場合の判定は×とする。隣の職員は認識していたが、最初の職員は認識が不十分だったと見なされ、2人に聞いて正答率50%ということで×である。
監査NO40 事務活動と環境影響との関連性理解:
監査員「自らの職務によって、地球環境や地域環境に対してどのような影響を及ぼしているのか例を挙げてください。例えば電気の消費が、どのような環境問題と関連するか」
職員「二酸化炭素が発生して温暖化になるとか、紙を使うということは、紙を作るときに原材料として木を切るので、森林を破壊するといったことです」
監査員「はい、ありがとうございます」
この場合の判定は○とする。運用の手引きに書かれた表に従って言っているわけではないが、職務と環境問題の関係をほぼ正確に言っているからである。
監査NO47 環境に関する定期的研修:
監査員「最近1ヶ月で環境マネジメントシステムに関する取り組みの打ち合わせなどに参加しましたか。」
職員「打ち合わせはやってないです。回覧は回ってきましたね。」
中口「どんな内容でしたか」
職員「監査があるので紙やごみの分別をしっかりするようにということだったと思います」
監査員「運用の手引きは見ましたか」
職員「見ていないです」
この場合の判定は○である。2日目の監査員から、運用の手引きをみていないのはまずいのではないか、という意見が出たが、このチェック項目の趣旨は、情報が伝達され職員が内容を理解しているかどうかなので、その手段は朝礼、回覧などでもいいということである。
